一般社団法人 儀礼文化学会について

名称:一般社団法人 儀礼文化学会
所在地:〒160-0012 東京都新宿区南元町13-7
設 立:昭和56年(1981)4月12日
法人化:平成24年(2012)4月1日

事業目的・内容

 わが国の生活文化は、趣味・教養などの面で豊かな発展を示しています。茶道・華道・武道・礼法・舞楽・能楽・歌舞伎・舞踊・民俗芸能、さらには料理・技芸等々、その種類・分野は実に多種多彩です。一方には、日常生活のリズムをなしている祭りや行事があります。祭りや行事の中には、神社・寺院を中心としたもの、人生儀礼といわれる成人式・結婚式・葬式のたぐい、また各家庭で行われる年中行事等いっさいが含まれます。これらのものは、それぞれ、伝統や目的を異にしていますが、そのどれにも共通して言えることは、型の文化とも言うべき儀礼的特性をもっているということです。儀礼文化学会は、日本文化における、このような儀礼的特性を、総合的見地から把握・考察し、保存し、さらに発展させようとするものです。

儀礼文化学会「五つの提言」

 儀礼文化学会は活動にあたって現代社会に五つの理念を提唱しています。

  • 日本文化の形と心を探ろう
  • 生活に季節を織り込もう
  • わが家の年中行事を作ろう
  • 子どもたちに伝統文化を伝えよう
  • ふるさとの祭りや行事に参加しよう

儀礼文化学会の活動

 儀礼文化学会では以下のように「文化活動」「研究活動」「社員総会」を基軸として活動しています。

文化活動

1.学習活動

儀礼文化の正しい知識と理解を持つための学習です。各分野の専門的な学習を行い、高度な知識と理解を深めます。
→ 儀礼文化講座
→ 生活芸術講座

2.実践活動

各分野の専門家の指導・解説のもとに儀礼文化の体験学習を行います。また、専門家の解説のもとに儀礼文化に関する行事・催し物などに参加・見学の機会を行います。
→ 儀礼文化セミナー
→ 地方大会(年1回)

3.情報および企画の提供

1.資料・情報の提供
 (情報処理システム化事業)
2.企画の提供

4.創造的文化活動

1.祭り・行事の復活・再構成
2.行事教育
3.日常生活における活用・実践

研究活動

1.調査

・各分野の課題について専門的に調査・記録します。
・「地域の儀礼文化」について専門的に調査・記録します。

2.研究

研究科専修ゼミ
儀礼文化研究会
秋季学術大会(関西支部)

3.出版

機関誌『儀礼文化学会紀要』の発行(年1回)
会報「儀礼文化ニュース」の発行(隔月)

社員総会

儀礼文化学会最高意思決定機関

定期大会

会員の定期大会および式典

儀礼文化の分野

 儀礼文化とはどのようなものをいうのでしょうか。
 私たちの生活はどれをとっても、儀礼文化と深いつながりをもっています。
 それは生活の中に生きている文化なのです。
 試みに分類してみると、以下のようになります。

◎生活の儀礼文化

  • 生活の古典 歴史的な年中行事・人の一生・生活儀礼など
  • 生活の民俗 現行の年中行事・人の一生・生活儀礼など

◎芸術の儀礼文化

  • 生活芸術 礼法(礼儀作法・現代マナー)・茶道・煎茶・華道・香道・料理など
  • 芸  能 古典芸能(舞楽・雅楽・能狂言・歌舞伎・人形浄瑠璃・邦楽など)
         民俗芸能(舞踊・演劇・神楽・獅子舞・田楽・風流・地芝居など)
  • 武  道 剣道・柔道・弓道・馬術・相撲など
  • 遊  戯 古典遊戯(投扇・盤双六・闘茶など)
          あそびの民俗(正月の遊び・綱引き・凧あげなど)
  • 文  芸 伝統的文学(短歌・俳句など)
         伝統的芸術(書道・絵画など)

◎宗教の儀礼文化

  • 神   道 神事・祭礼、神道の歴史や考え方
  • 仏   教 法会・⾏事、仏教の歴史や考え方
  • 修 験 道 修験道儀礼、修験道の歴史や考え方
  • 儒   教 儒教儀礼、儒教の歴史や考え方
  • 道   教 道教儀礼、道教の歴史や考え方
  • キリスト教 キリスト教儀礼、キリスト教の歴史や考え方
  • 諸 宗 教 宗教行事、諸宗教の歴史や考え方